全世代におすすめ出来る王道系
鋼の錬金術師(完結)
兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、病気で亡くなった母親を甦らせるため、禁断の人体錬成を試みるが失敗。エドは左足を、アルは肉体を失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドは自分の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成、鎧に定着させることに成功する。 そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。
アニメや実写映画化もされている大人気マンガ。
主人公が普段クールなのに、ここぞという時は熱く魅力的なのに加えて、脇を固める登場人物が全員かっこいい!
主人公兄弟が子供なので、周りの大人がちゃんと大人として描かれているのがいいです。最初から最後まで構想していたと思われる物語も素晴らしいのですが、バトルシーンも単純戦闘ではなく練られていて面白い!作者の性別が女性だと知った時は、こんな少年漫画ド真ん中のものが描けるのかぁと驚いたとともに、人物描写が丁寧で上手なことには納得でした。
老若男女問わず誰でも必ず楽しめる作品!
HUNTER X HUNTER
くじら島に住む少年ゴン=フリークスは幼いころに森で獣に襲われているところを、ハンターのカイトに助けられる。その際に死んだと思っていた父親ジンが生きていて、世界トップクラスのハンターだと知る。 ゴンはジンを探し出す事と、ハンターを夢見て島から旅立つことを決意する
念という特殊能力バトルもよく考えられていて面白いのですが、一番の魅力はヒソカやクロロといった敵対する登場人物。平気で人を殺しますが、ただ単細胞な悪人なわけではなくて、そこには誰よりも自分の欲望に忠実で、信念を持っていて行動した結果です。
また、バトル中心の天空闘技場編、全てが緻密に計算された幻影旅団編、ゲームの中に入って冒険するグリードアイランド編、絶望のアリ編など、それぞれが全く違って毎回新鮮。長期連載だとワンピースのようにどうしても中だるみすることがありますが、外れだったことがなく全話が当りの奇跡のマンガ!
作者の体調が良くないこともあり、休載期間が1年以上はあるのですが、それだけ考えて熟成されているから面白いと思えば我慢できます(慣れました)。
同じ作者の「レベルE(完結)」「幽遊白書(完結)」も他に類をみないほどの面白さです!
ONE PIECE
富、名声、力・・・かつてこの世のすべてを手に入れた男・海賊王ゴールド・ロジャー。彼の死に際に放った一言は、人々を海へかり立てた。
「オレの財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!この世のすべてをそこへ置いてきた!!」
大航海時代の幕が明け、フーシャ村に住んでいたルフィは海賊王を夢見て村を立つ。
ジャンプが誇る超人気マンガ。
長期連載なので中だるみしたり、バトルはちょっと単調たっだりするのですが、とてつもない広大な世界の冒険と、細かい伏線と設定が素晴らしい作品。仕掛けや伏線が随所にちりばめられているので、先の展開を考察しながら読むのが本当に楽しいです。
鬼滅の刃(完結)
時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!
刀、修行、強くなって勝利というジャンプで王道路線をいく作品。最初は絵がちょっとなぁ・・・と思いましたが、読み進めていくとドはまりしました。アニメもすごく完成度が高く綺麗なので、まずはアニメから入るのもおススメです!
鬼に変貌した妹・禰豆子のかわいさと、鬼を狩る柱が出て来てからの面白さは読み始めると止まらなくなります。戦いの合間に入る独特のギャグもめっちゃ笑えます!
ハイキュー!! (完結)
劇的青春!バレーボール物語!!
おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?
とにかく熱く真っ直ぐな王道スポーツ漫画。バレー初心者でも丁寧でわかりやすく、物語の構成も緻密で綺麗にまとまっていて、最初から最後まで考えてから描いているのが感心させられます。
ワールドトリガー
その手に握るのは世界の引き金──
異次元からの侵略者「近界民」の脅威にさらされている三門市。そこに住む少し正義感の強い中学生・三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会う。遊真の行動に振り回される修の運命は!? 最新型SFアクション!!
連載が始まった当初は週刊のジャンプで、後に作者の体調悪化により月間連載のジャンプスクエアで連載となった。
ジャンプ作品としては異例の大人数でのチーム戦がメインとなる作品。主人公にはたいした力はないのですが、頭を使い戦術を駆使して戦い抜いていくのが面白いです。
進撃の巨人(完結)
巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
巨人と戦うという設定・世界観に引き込まれ、各所に散りばめられた伏線を回収していくストーリー展開には何度も何度もうならされます。
キングダム
中国の春秋戦国時代が舞台。大将軍を目指す信と、後の始皇帝となる秦国の王・政が戦乱の世を生き抜く歴史を描く。
中国の歴史マンガというと横山光輝さんの「三国志」「水滸伝」が思い浮かびますが、そこまで固い話ではなくて、少年マンガしてるので読みやすく相当熱い。史実を基にしているので大まかな流れは決められていますが、細かな歴史は知らないので予想が付かない展開の連続!
この作者はこれがデビュー作だそうですが、武将たちのすさまじい生き方を迫力のある絵と物語で描いています。
惑星のさみだれ(完結)
地球を壊すのが目的の魔法使い「アニムス」と、地球を守る精霊「アニマ」と指輪の従者と騎士達の戦いを描いたSFバトル…
SFバトル…は二の次の、少年が少女が出会って恋をする物語。少女の目的が「魔法使いじゃなく自分が地球をぶっ壊す」というのも面白い!
全10巻と短めですが、伏線がきれいに収束していく物語の綺麗さはジャンプ連載マンガでは出来ないものでした。
天使な小生意気(完結)
誰もが振り返る絶世の美少女(天使恵)にホレてしまった不良の蘇我源造!! しかし、恵には幼い頃に、魔法で男から女にされてしまった秘密があった…。
絵が特別うまいわけではないのにも関わらす、女性が無茶苦茶かわいいです。
この作者は人の心理を描くのがとても上手く、人がどうやったら怒って、どうしたらかわいく見えて、話をどう転がせば面白くなるかを熟知している恐ろしいマンガ家です。
かっこいい男を描くのも得意で、普通の人だった藤木が成長していく姿には熱くなります。
天使な小生意気にハマれた人はぜひ「お茶にごす。」「道士郎でござる」「柊様は自分を探している。」も読んでみて下さい!
ダークファンタジー
東京喰種(完結)
人間社会に紛れ込み、人を喰らう「喰種(グール)」が蔓延する東京。
大学生のカネキは喰種・リゼに襲われ瀕死となるが、直後に起こった鉄骨の落下により捕食を免れる。しかしその後、彼女の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。それ以来カネキは、人を食したいという苦悩と恐怖に満ちた日々を送ることになる。
1話を見た時は絵が独特で、話も暗くていまいちな印象だったのですが、巻を重ねるごとに話が面白くなっていき、バトルも熱い展開に!
台詞まわしも独特でだんだんと癖になります。
この作者は昔webサイト上で、とても週刊誌に載せられない「THE PENISMAN」というヒーローもの(?)のwebマンガを公開してましたが、削除されてしまっているようです。
石田スイ(東京喰種)、富樫義博(HUNTER×HUNTER)対談
ベルセルク
ーーーそれは 剣というにはあまりにも大きすぎた。大きく、分厚く、重く、そして大雑把過ぎた、それは正に鉄塊だったーーー
中世ヨーロッパ風の剣と魔法(と火薬)の世界を舞台に、ドラゴン殺しの剣を携えた剣士ガッツの復讐の旅を描いたダーク・ファンタジー。
異常なほど描き込まれた画と、圧倒的なバトル、ストーリー、広大で壮大な世界観が特徴。
圧倒的な力を持つ「人を超えしものたち」を生身のガッツがぶっ潰していくのが、たまらないカタルシスを生むマンガ。
ガッツが復讐の旅に出る理由の物語は、今まで見てきたどの物語よりも衝撃的で、朝まで眠らずに一気に読み続けてしまったほどです。
武器を持った修道女へガッツが魔物に囲まれた際に言った言葉があります。
神に頼らず、自分の力のみであがき続けたガッツの生きざまが集約された言葉。
世界観、ストーリー、バトルと隙のない最強マンガなのですが、物語が進むのが極端に遅く、休載も年単位となっていました。
【三浦建太郎先生 ご逝去の報】
『ベルセルク』の作者である三浦建太郎先生が、2021年5月6日、急性大動脈解離のため、ご逝去されました。三浦先生の画業に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。
2021年5月20日 株式会社白泉社 ヤングアニマル編集部 pic.twitter.com/vy923fIqiP— ヤングアニマル公式 (@YoungAnimalHaku) May 20, 2021
2021年5月6日 三浦先生がご逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
『ベルセルク』が6月24日発売のヤングアニマル13号から連載再開いたします。連載再開に際し、ヤングアニマル編集部並びに森恒二先生からのメッセージを掲載いたします。引き続き『ベルセルク』をご愛読いただけるよう何卒よろしくお願い申し上げます。 https://t.co/XzJk3Wzra8 #BERSERK #ベルセルク pic.twitter.com/gz9TQLfs46
— ベルセルク公式ツイッター (@berserk_project) June 7, 2022
しかし後に、旧知の仲で物語の最後まで構想を聞いていた森恒二先生と、三浦先生のアシスタントにより続編の製作が行われています。
呪術廻戦
呪い。
辛酸・後悔・恥辱…。人間の負の感情から生まれる禍々しきその力は、人を死へと導く。ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、高校生の虎杖は、呪いを廻る戦いの世界へと入っていく…!異才が拓く、ダークファンタジーの新境地!
ジャンプ原作ではありますが、ワンピースが陽の王道だとすれば陰の物語。呪いをテーマにしている分だけ敵側に陰鬱な過去が多いです。
ですが主人公やそれを取り巻く人たちが明るく魅力的で、セリフや世界観が緻密で面白くどんどん引き込まれていきます。
独特な呪術の設定を作者がとことん考え抜いて描いてることが感じられます。
ミステリー
僕だけがいない街(完結)
漫画家を目指す藤沼悟は事件や事故が起きた際に、自分の意思とは無関係に過去に戻ってしまう能力「再上映(リバイバル)」を持っていた。
マイナスにしかならない能力を疎ましく思っていた悟だが、ある人の死をきっかけに事件を改変するため少年時代まで遡ってしまう。
緻密に計算された伏線の回収から、犯人の正体も衝撃的なのですが、それ以上に主人公・藤沼悟の周りの人々の優しさが溢れていて感動します。
普段はクールでかっこいい母親・藤沼佐知子の無償の愛は必読です!
クリエイティブ
左ききのエレン
天才になれなかった全ての人へ——…。Webが熱狂した心を抉るクリエイター群像劇…!
これは、「朝倉光一」という天才に憧れた一人の男が、「エレン」という才能と出会う物語。2015年、メディアプラットフォームnoteで公開されてすぐに話題を呼び、ウェブメディアcakes連載時も不動の人気を誇った「左ききのエレン」が、待望の電子コミック化!「SNSポリス」「おしゃ家ソムリエおしゃ子!」で一躍話題になった「かっぴー」が手がける、初の長編ストーリーマンガ。
クリエイターでなくとも、組織で働いたことのある人には必ず刺さる名言がたくさん。
神谷雄介という人の言葉が特にいいです!
万全なんて一生来ねぇぞ。体調最悪でも、2日寝てなくても、友達に裏切られても、女にフラれても、その中で歯くいしばってひねり出した仕事が、お前の実力のすべてだ。
クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ
原作版はこちら(Amazon Unlimited会員なら原作は無料で読めます)
ドラマ化もされています!
ブルーピリオド
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す。
スポーツではなく美大受験をテーマにしているものの、根っこに流れているのは熱血もののスポ根です。
「このマンガがすごい!2020」で大賞を受賞しました!
恋愛・青春系
四月は君の嘘(完結)
桜の花びら、音楽、そして嘘。君と出逢った日から世界は変わる――母の死をきっかけにピアノを弾かなくなった、元・天才少年ピアニスト有馬公生(ありま・こうせい)。目標もなく過ごす彼の日常は、モノトーンのように色が無い……だが、友人の付き添いで行ったデートが、少年の暗い運命を変える。性格最低、暴力上等、そして才能豊かなヴァイオリニスト……少女・宮園(みやぞの)かをりと出逢った日から、有馬公生の日常は色付き始める!
アニメ化、実写映画化もされた超超名作。ネタバレになるので言えないことが多いですが、連載終了まで追いかけていて最後まで読み切ったときはどうしようもなく切ない気持ちになりました。
音楽が聴けるアニメ版で見るのもおススメです!
めぞん一刻(完結)
曲者揃いの住人たちから邪魔されても、新管理人・音無響子を一途に慕うけなげな五代。だが彼女との恋を実らせるには、あまりに大きく険しい壁があった。それは響子が結婚半年で夫を亡くした未亡人であることで…。
昭和の作品ですが名作です。五代君が音無響子さんの亡くなって夫の墓の前で語るシーンは、何度見ても涙腺にきます;;
小さいころに読んだ五代君はぱっとしない感じでしたが、大人になって読んでみるとちゃんとしていて、優しい人間だなあと印象ががらっと変わりました。多少、浮ついてるのも大学生の話だししょうがないw
癒されるほのぼの系
よつばと
主人公は「よつば」という5歳の女の子。夏休みの前日、とある町に強烈に元気な女の子「よつば」と、「とーちゃん」の親子が引っ越してきた。 見るもの全てが新しく新鮮に映るよつばと、それに振り回されながらやさしく見守る人たちがおくる、日常を綴った物語。
なんでもない日常が、よつばという視点で見るとめちゃめちゃ面白くて素敵なものになります。
登場人物が全員やさしい世界なので、人生に疲れた時に読むと帰りたくなくなる危険性が大きいです。
隣に住んでいる家族は特に暖かく、次女風香の天然っぷりも素敵ですが、長女あさぎのやさしさにぐっと来ます。あさぎととーちゃんの距離感が好きです。