著者について
ひと昔前にはゲームをやり過ぎるとバカになる、暴力的な事件が起こればゲームが原因だ、などのように一部でゲームに対してマイナスのイメージを持つ人がいました。
ですが、今はe-sportsのように世界中でゲームが認められてきています。
日本で開催された東京オリンピックの開会式でも多数のゲーム音楽が使われました。
ゲームをやることで様々なプラス面がある、ということを科学的に証明しているのが本書「スーパーベターになろう!ーゲームの科学で作る強く勇敢な自分ー」です。
本書の著者「ジェイン・マクゴニガル」さんは、ゲームデザイナーで科学者でもある経験を生かして執筆されています。
日本でベストセラーとなった、「スタンフォードの自分を変える教室」の著者「ケリー・マクゴニガル」さんが双子の姉になります。
ゲームをやることによる効果
ゲームをやっている時に人は様々な影響を受けています。
RPG(ロールプレイングゲーム)であれば世界を救う勇者となるため勇敢になります。
スポーツゲームなら協力的になり、マインクラフト(ブロックを地面や空中に配置し、自由な形の建造物等を作っていくゲーム)では創造的になります。
著者はゲームをすることにより脳に影響をあたえている状態のことを、「ゲームフル」という言葉で定義しています。
ゲームすることによるメリットと効能
現実世界をゲームフルに生きるには
ゲームは、最高の自分になる方法を教えてくれる最高のツールです。
本書では現実世界を、ゲームフルに生きる為の7つの手段を紹介しています。
自分自身に挑む。
ゲームでレベルを上げて強くなっていくように、自分を成長させることに挑戦することです。
病気や過去のトラウマに立ち向かうといった重たい事ではなくとも大丈夫です。
太っていたら甘いものを控えたり、喫煙者だったら禁煙を始めてみたり、といったちょっとした簡単な事でもいいのです。
実生活の障害に対して自分が取り組みたいと思っていることをやってみます。
パワーアップアイテムを使う。
パワーアップアイテムとは、自分を強くしてくれるアイテムです。ドラゴンクエストなどのRPG(ロールプレイングゲーム)でいえば、「力の種」を使って力を+1するアイテムです。
現実の世界では、その人が健康になったり、強くなったり、幸せになれるアイテムです。朝起きたら水を飲む、運動したらプロテインで補強するなどなど。
悪者と戦う。
浪費癖や間食など、やめたいと思っている悪い習慣の悪者を見つけ退治しよう。
悪者を特定できたら簡単な名前を付けてみることから始めます。
クエストをクリアする。
クエストを探して達成する。
日々の小さなクエストを積み重ねることで、大きな目標を達成することができます。
仲間をつくる。
ほとんどのゲームでも自分だけではクリアすることは難しいものです。
助けてくれる友人や家族、信頼できる仲間をつくることが大切です。
秘密の正体を持つ。
自分の強みを活かした独自のヒーロー的なニックネームを持つ。
ゲームで操作するアバターのように、自分の資質を引き出すために有効となります。
エピックウィン(大勝利)を追求する。
普通の目標よりゲームらしい目標を定めそれを達成することによって、モチベーションが上がり失敗を恐れなくなります。